建設業に強いファクタリング会社を比較 – 実際に3社使った感想
こんにちは!
千葉県船橋市で、父の代から続く建設会社「佐藤建設」の二代目をやっております、佐藤美咲と申します。
現場で鍛えられたおかげか、性格はサバサバ系。
娘の参観日には絶対休む、働くお母さんです。
今回は、私自身が会社の資金繰りで本当に困った時に助けられた「ファクタリング」について、正直なところをお話ししようと思います。
銀行さんから「こんな方法もありますよ」と教えてもらったものの、最初は「ファクタリング?カタカナ苦手なんですよね…」って感じで(笑)。
ネットで調べても男性目線の情報ばかりで、同じ立場の女性経営者の声が見つからなくて…。
だからこそ、この記事では私が実際に3社使ってみて感じたこと、建設業ならではの視点、そして「あちゃー」と思った失敗談まで、包み隠さずお伝えします。
「同じような境遇の方の参考になれば嬉しいです」という気持ちで書きましたので、ぜひ読んでみてください!
目次
なぜファクタリング? 私のリアルな資金繰り事情
父から継いだ会社。でも入金サイトの長さは悩みのタネでした
建設業あるあるだと思うんですが、公共工事や大きなリフォーム案件だと、材料費や職人さんへの支払いが先に出ていくのに、入金はずーっと先。
現場は待ったなしなのに、通帳の数字はなかなか増えない…。
「娘のためにも頑張らないと」と思いつつ、ヒヤヒヤする毎日でした。
特に梅雨や冬場は工事が減って、資金繰りの波が激しくなるんですよね。
「ファクタリング?」銀行さんの一言がすべての始まり
ある夏、大きな案件で材料費の支払いが重なって、いよいよピンチに。
メインバンクの担当者さんに相談したら、「最近はファクタリングという資金調達方法もありますよ」と教えられたのがきっかけです。
正直、「借金とは違うの?」って半信半疑でした。
業界の先輩に聞いても「聞いたことないなあ」って言われるし…。
でも「知らないことは恥じゃない、知ろうとしないことが恥」が私のモットーなので、本気で調べることにしたんです。
私がファクタリング会社を選ぶ上で「これだけは譲れない!」と思った3つのポイント
ポイント1:やっぱり「建設業」に詳しいこと
これが一番大事でした。
建設業って、請求書が出る前の「注文書」の段階で資金が必要になることが多いんですよね。
なので、「注文書ファクタリングに対応してますか?」は必ず確認しました。
業界の慣習を分かってくれる担当者さんだと、話が早くて本当に助かりました。
ポイント2:担当者さんの人柄とレスポンスの速さ
現場はスピードが命!
なので、問い合わせへの返信が早い会社は信頼できるな、と感じました。
あと、やっぱり人柄ですね。
「つまり、こういうことなんです」って専門用語を分かりやすく説明してくれたり、親身に相談に乗ってくれたり。
意外とアナログ派な私でも、安心して手続きを進められるかが重要でした。
ポイント3:手数料の分かりやすさ(ここ、本当に大事です!)
正直なところ、最初に見積もりを見たとき、手数料の計算で3回くらい電卓を叩き直しました(笑)。
「あれ?合わない…」って。
だから、見積もりが明瞭で、追加費用がないかしっかり説明してくれる会社を選びました。
安さも大事ですが、納得感がもっと大事なんですよね。
ファクタリング賛否両論の建設業ファクタリングおすすめ10社を比較した記事も参考になります。
【本音レビュー】私が実際に使ったファクタリング3社を比較します!
私が実際に利用したのはこの3社です。
それぞれに特徴があって、状況によって使い分けるのが良いなと感じました。
会社名 | 特徴 | 私の感想 |
---|---|---|
①ビートレーディング | 業界大手でスピード重視!最短2時間で入金可能。 | とにかく急いでいる時に頼りになりました。申し込みもオンラインで完結して、必要書類が少なかったのがありがたかったです。いざという時の安心感はさすが大手! |
②日本中小企業金融サポート機構 | 非営利団体運営で手数料が安い(1.5%~)。 | 親身な対応で、ガツガツしてないのが好印象でした。コストを抑えたい時には本当に助かります。ファクタリング以外の経営相談もできるのが心強いです。 |
③OLTA(オルタ) | AI審査でオンライン完結。手数料も2%~9%と明瞭。 | 現場と事務所を行き来する私には、スマホだけで手続きが終わるのがすごく楽でした。必要な分だけ資金化できるのも無駄がなくて良かったです。 |
①ビートレーディング:スピード重視!「とにかく明日までに!」に応えてくれた大手
感想:
初めて利用したのが、業界でも大手のビートレーディングさんでした。
とにかく急いでいたので、最短2時間で入金可能というスピード感が決め手でしたね。
申し込みもオンラインでできて、必要書類が少なかったのも助かりました。
手数料は最安!というわけではなかったですが、いざという時の安心感とスピードはさすが大手だな、という印象。
全国に拠点があるのも、いざとなれば対面で相談できる安心材料でした。
②日本中小企業金融サポート機構:建設業に親身!「非営利団体」という安心感
感想:
次に相談したのが、一般社団法人が運営している日本中小企業金融サポート機構さん。
非営利団体というだけあって、ガツガツした感じがなくて、すごく親身に相談に乗ってくれました。
手数料も1.5%~と業界最低水準で、コストを抑えたい時には本当にありがたい存在です。
経営革新等支援機関に認定されているそうで、ファクタリング以外の資金繰りの相談もできるのが心強かったですね。
③OLTA(オルタ):オンライン完結で楽ちん!AI審査のバランス型
感想:
3社目は、日本で初めてオンライン完結型を始めたOLTA(オルタ)さん。
AI審査というのが特徴で、申し込みから契約まで全部スマホで完結するのが、現場と事務所を行き来する私にはすごく楽でした。
手数料も2%~9%と分かりやすくて、納得感がありましたね。
必要な分だけ請求書の一部を資金化できるのも、無駄がなくて良かったです。
ただ、全部オンラインなので、ITが苦手な母は「本当に大丈夫なの?」って最後まで心配してました(笑)。
失敗談も正直に話します!ファクタリングで私がやらかしたこと
失敗談1:初回の面談、まさかの作業着で行ってしまった…
「現場で鍛えられた私でも、これは恥ずかしかった…」という話です。
いつも通り作業着で面談に行ったら、担当者の方に「できればもう少しフォーマルな服装で…」とやんわり言われてしまって。
会社の代表として行くんだから、当たり前ですよね。
勉強になりました!
失敗談2:「債権譲渡」って何?契約書で頭が真っ白に…
契約書に出てきた「債権譲渡」という言葉が分からなくて、「え、借金を譲るってこと?」って本気で勘違いしたんです。
担当者さんに正直に聞いたら、「つまり、佐藤さんの会社が受け取る予定のお金(売掛金)をもらう権利を、一時的に私達に売ってもらう、ということですよ」と丁寧に教えてくれました。
分からないことは、恥ずかしがらずに聞くべきですね。
よくある質問(FAQ)
Q: 2社間と3社間ファクタリング、どっちがいいんですか?
A: 私は取引先に知られたくなかったので、手数料が少し高くても「2社間ファクタリング」を選びました。 建設業では元請けさんとの関係が大事なので、2社間を選ぶ方が多いみたいですね。 3社間の方が手数料は安いですが、まずは2社間で相談してみるのが良いと思います。
Q: 審査では何を見られるんですか?赤字だと無理ですか?
A: 私もそこが心配だったんですが、ファクタリングの審査で大事なのは、自社の経営状況よりも「取引先(お金を払ってくれる元請けさん)の信用力」なんだそうです。 なので、赤字決算や税金を滞納していても利用できるケースは多いみたいですよ。
Q: 請求書を発行する前の「注文書」でも買い取ってもらえますか?
A: はい、買い取ってもらえます! これが建設業にとっては本当にありがたいんですよね。 「注文書ファクタリング」に対応している会社を選ぶのが、建設業の資金繰りを楽にするコツだと思います。
Q: 個人事業主の一人親方でも利用できますか?
A: はい、できますよ! 私の周りの一人親方の仲間も、急な材料費の支払いのために利用している人がいます。 会社か個人事業主かは関係なく、売掛債権があれば相談に乗ってくれる会社がほとんどです。
Q: 手数料の相場って、どれくらいなんですか?
A: 私が使った感じだと、2社間ファクタリングで大体2%~12%くらいが目安かなと思います。 ただ、これは売掛金の金額や取引先によって変わるので、必ず複数の会社から見積もりを取って比較するのがおすすめです。
まとめ
今回は、私が実際にファクタリングを使ってみた体験談を、本音でお話しさせていただきました。
最初は「カタカナ苦手…」なんて言っていた私ですが、正しく理解すれば、ファクタリングは本当に心強い味方になってくれると実感しています。
特に、入金サイトが長い建設業にとっては、資金繰りを安定させるための一つの大切な選択肢です。
もちろん、これはあくまで「つなぎ資金」の確保策。
一番大事なのは、日々の経営をしっかり回していくことです。
でも、いざという時のために、こういう方法があることを知っておくだけで、気持ちの余裕が全然違います。
「娘に胸を張れる経営をしたい」、その一心で、私もまだまだ修行中です。
この記事が、同じように頑張る女性経営者の皆さん、そして建設業界の皆さんのお役に立てたら、これ以上嬉しいことはありません。
ファクタリングを検討するなら、まずは1社だけでなく、複数の会社に相談して、ご自身の会社に一番合うところを見つけるのがおすすめです。
多くの会社が無料相談をやっているので、話を聞いてみるだけでも、きっと勉強になりますよ!